今回は外出レクの特別企画として、協力医療機関である「イムス札幌リハビリテーション病院」を訪問してきました。普段は受診しない限り行く機会のない病院を、入居者様と一緒に見学・取材をすることで、健康維持やリハビリにおける最新の環境を体感しようという狙いです。(この企画は札幌中央区の介護付有料老人ホーム「アイムス旭山公園」2023年7月に実施した外出レクのレポートです)

この記事の構成
今回は「自立グループ」の3名にご協力いただきました
当ホームでは、月に一度のペースで外出レクリエーションを実施しており、入居者様の状態に合わせて「自立グループ」と「要介護グループ」に分かれてお出かけを楽しんでいます。特別企画の今回は、「自立グループ」の女性入居者様3名に参加いただき、撮影のモデル役も務めていただきました。

イムス札幌リハビリテーション病院とは?
アイムス旭山公園から車で約30~40分の場所にあるイムス札幌リハビリテーション病院は、道内でも屈指のリハビリ専門スタッフ数を誇る病院です。理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が合わせて150名以上在籍し、幅広いリハビリニーズに対応できる体制が整っています。
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札幌手稲区金山にあるイムス札幌リハビリテーション病院の外観。無料送迎バスも運行し、地下鉄宮の沢駅やJR手稲駅から乗車できます。
一人ひとりのニーズに合わせたリハビリを提供
患者様一人ひとりの身体機能や生活状況に合わせたプランに基づき、専門スタッフがリハビリ・プログラムを提供。退院後や在宅復帰のリハビリも視野に入れながら、長期的なサポートを行う体制が整っています。
フレイル予防にも有効な「充実のリハビリ体制」
アイムス旭山公園の入居者様が気になるフレイル予防にも、もちろん対応。要介護の状態になっても安心できるサポート体制が完備されています。

フレイルとは?
健康と要介護の中間に位置し、筋力や認知機能などが衰えつつある状態を指します。適切なリハビリや運動習慣を続けることで、要介護状態に進むのを防ぐ効果が期待できます。
予防のために大切なこと

フレイルの予防には、日常生活での適度な運動や栄養管理が欠かせませんが、専門スタッフによる正しいリハビリプログラムを受けることで、より効果的に筋力や体力を維持・向上できます。
イムス札幌リハビリテーション病院が協力医療機関となっていることで、万が一の入院やリハビリが必要な際もスムーズに連携できます。入居者様ご本人やご家族にとって、大きな安心材料になります。
病院設備を見学し、入居者様にも一部体験
今回の外出レクでは、実際のリハビリ施設や病院設備を見学し、入居者様も一部を体験。リハビリスタッフに同行いただき、地域医療連携室のメンバーにサポートいただきました。

1. 屋外リハビリパーク
敷地内にある全長730メートルの遊歩道を備えたリハビリテーションパーク「ピリカル」は、自然を感じながら歩行訓練ができるため、実際の生活環境に近い形で足腰を鍛えることが可能です。



リハビリテーションパークの「ピリカル」という呼び名は、アイヌ語で「美しい道・豊かな道・立派な道」を意味するそうです。コースは、楽しみながらリハビリテーションに取り組み、運動機能を維持・向上でるように様々な工夫が施されています。
こうしたリハビリテーションパークは全国的にも珍しい話題の設備となっています。
2. 総合リハビリテーションセンター
最新のリハビリ機器が集結し、患者さんが専門スタッフと一緒に多種多様な運動やトレーニングに取り組む姿が見受けられました。転倒することなく思い切った歩行訓練などができる「天井走行レール」、自分の歩いている姿を映像で確認しながら歩行訓練できる「ウェルウォーク」、自動車の利用が必要な方向けの「ドライブシミュレーター」など、幅広いニーズに対応できる環境が整備されています。



3.ADL室
日常生活動作の訓練用に整備された「ADL室」は、一般住宅で使われているキッチンやユニットバス、玄関などの環境を再現し、毎日の生活に必要な動作の訓練ができるように工夫されています。


外出レクを振り返って
今回の〈外出レク特別編〉は、単に病院を見学するだけでなく、イムス札幌リハビリテーション病院が持つ充実したリハビリ体制を実感する良い機会でした。フレイル予防を意識する「自立」の入居者の方にとっては、今後に役立つ情報が得られ、「よい経験ができて楽しかった」と好評でした。また、要介護の方には、「ここなら必要な時に安心してリハビリを受けられる」と感じていただければと思います。
まとめ:医療機関との連携で広がる安心
アイムス旭山公園は、リハビリ専門スタッフ4人体制。お元気な方のフレイル予防から、生活動作や食、会話などに不自由を感じていらっしゃる要介護の方向けのリハビリまで、一貫してサポートを受けられる体制を整えています。
- フレイル予防で、いつまでも自分らしい生活を送りたい方
- 要介護状態になっても、適切なリハビリを継続したい方
それぞれに必要なケアを得られることは、大きな安心につながります。今後も、アイムス旭山公園はこうした外出レクや施設見学を通じて、入居者様がいきいきと生活できる取り組みを続けていきたいと思います。最後までご覧いただき、ありがとうございました。